Holisitic Healing(短期療法)

実践編

1.実践用音声

説明を理解したら実践を本番音声で行いましょう。 1週間に1回のペースで本番を実践してください。

精神疾患を患い向精神薬を服薬している方は、いっきに服薬をやめると、急性離脱症候群を引き起す危険性もあるので、徐々に減らしていってください。減薬は医師の指示に従うか、自己管理のもと行ってください。

通常バージョン音声
最初の5回まではこちらのバージョンを利用してください。

リラクゼーション用

自律訓練と軽い上半身運動を追加したバージョンで、身体の神経をほぐしていきます。
リラクゼーション用としてお使い下さい。

2.催眠効果をあげるには

◇催眠のコツと心構え◇

Point1  退行催眠中は催眠状態で行う

催眠状態とは、「うたたね状態あるいは意識を集中している状態」であり、覚醒状態や睡眠状態では十分な効果が得られません。
興奮状態がない、なるべくリラックスした状態で行ってください。
集中することが大切ですので、集中が途切れないようトイレを事前に終わらせておきましょう。
また、騒音が少なく、お客さんなどこない時間帯に行うといいでしょう。
途中で邪魔が入り、集中が途切れたらやり直してください。
下記のような項目を準備しておくと効果的です。

下準備

1.身体をほぐしておく
・お風呂で体を温めておく
・ストレッチ体操をする
・冬場の寒いときは部屋を暖めておく

2.アロマやお香などでリラックスさせる環境にしておく。
・アロマ、お香などは大脳辺縁系を刺激し、感情をリラックス状態にするので効果を高めたいときは併用してみましょう。

3.雑念が強い方は思考をにぶらせる(ただし寝てしまわないように)
・眠くなる寝る前に行う。
・お酒を軽くほろよい程度に飲む(薬を服用していない方)
・運動をしてストレスを発散させておく

Point2 完璧性を追い求めない

完璧を追い求めるほど雑念が湧き、集中しにくくなるため、本番のときは、「完璧にしよう、失敗しないようにしよう」と思わないようにしましょう。
「失敗してもやり直しができるんだ」
といった、練習感覚で行うとリラックスして集中しやすくなります。
(この手法を、逆説的思考法といいます)

Point3  スムーズにステップの切り替えを行う

ステップの切り替えのとき、一連の動作は少々途切れてもかまいませんが、できるだけスムーズに行ってください。
特に3と4の切り替えは間がなるべくあかないようにすばやく切り替えてください。

Point4  退行催眠中はポジティブな記憶と感情を

思い出した「記憶」と「感情」はペアーで連動しながら働き(パーペッツ、ヤコブレフ回路)、視床下部へと信号が伝わり自律神経が調整されていきます。
そのため、記憶を思い出すときは、当時の感覚や感動を思い出すように感情を強めて下さい。
退行催眠中は、うたたね状態で行うのが効果的ですが、途中で寝ないように頑張ってください。(すべてやり通した後は寝て結構です。)
また、トラウマ的なことを思い出さず、ポジティブなイメージと感情を強く思い出すようにしましよう。
過去の楽しい記憶を思い出したり、明るい未来を想像することはイメージング効果で前帯状回(ACC)を活性化し、ワーキングメモリや記憶力、幸福感を高める効果があります
暗い過去を思い出したり、悲観的なことを考えると逆に調子が悪くなるため、ネガティブな感情が強いときは避けたり、事前にイメージングする内容をシュミレーションしておきましょう。

3.Holisitic Healingの強度調整

効果のでる強度は、ステップ3の時間で調整できます。
実践することに不安で怖いと感じる方は、ステップ3の時間を10分などに短くして取り組んでみましょう。

4.注意事項

・効果の表れ方には個人差があります。
最初の1か月は1週間間隔で5回程度の実践を目安にしてください。

・ダウンジングとマインドフルネスは集中力を高める下準備段階ですので、途中で止めても体調への影響はありません。
しかし、ゲイジング以降は途中で止めると、少し胸やけがおこる可能性もあるので、邪魔の入らない集中できる時間帯で行ってください。(失敗してもやり直しはできます。)

・ヘッドフォンをつけて行うと効果はさらに高まりますが、過度な使用や大音量での使用は控えるようにしてください。

◇効果の表れ方◇

効果は終わってすぐでてくることもありますが、睡眠後から数日たってじわじわと調子がよくなってくることが多いです。
その間、頭や身体に痺れを感じたり、胸やけを感じることもたまにありますが自然に弱まってきます。